インビザライン矯正の平均期間と早く終わらせる7つのコツ
インビザライン矯正を検討されている方の多くが「治療期間はどのくらいかかるのか」「少しでも早く終わらせる方法はないか」と気になっているのではないでしょうか。透明なマウスピースで目立たず矯正できるインビザラインは人気の治療法ですが、効果的に進めるためのポイントを知っておくことが大切です。
今回は、インビザライン治療の平均期間と、治療を早く終わらせるための具体的なコツについてご紹介します。インビザライン治療を検討されている方はもちろん、すでに治療を始められている方にも役立つ情報をお伝えしていきます。

インビザライン矯正の平均治療期間はどのくらい?
インビザライン矯正の平均的な治療期間は約1〜2年程度です。しかし、この期間は患者さんの歯並びの状態や年齢、治療計画の内容によって大きく異なります。
軽度の歯列矯正であれば短期間で済むことが多いですが、重度の叢生(そうせい)など複雑な歯並びの場合は2年以上かかることもあります。
歯を動かす期間と保定期間
インビザライン矯正の治療期間は、大きく分けて「歯を動かす期間」と「保定期間」の2つに分けられます。歯を動かす期間は、実際にマウスピースを使って歯を移動させる期間で、これが一般的に言われる治療期間です。
一方、保定期間は歯が新しい位置に定着するまでの期間で、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。保定期間は通常、歯を動かした期間と同程度かそれ以上の期間が必要となります。
つまり、歯を動かす期間が1年だったとしても、保定期間を含めると全体の治療期間は2年以上になることがあるのです。
大人と子どもの治療期間の違い
子どもの場合、治療期間は6ヶ月〜2年程度が目安です。若いお口の中は歯周組織のダメージが少なく、骨の代謝も活発なことから大人より治療期間が短くなるケースが多いです。
また、成長発育を利用して顎を広げていくので、歯並びのスペースをしっかりと作ることができ、大人に比べて抜歯をするリスクは少なくなります。
大人の場合は、治療期間は2年〜3年程度が一般的です。顎の骨の成長は止まっているので、歯を動かすために抜歯が必要になるケースもあります。
部分矯正やごく一部の矯正の場合は、6ヶ月〜1年程度で治療を行うことも可能です。
インビザライン矯正の治療期間が長引く主な理由
インビザライン治療が予定より長引いてしまう理由はいくつかあります。これらを理解しておくことで、治療を効率的に進めることができるでしょう。
重度の歯並びの乱れ
歯の移動量が多い場合、それだけ治療期間も長くなります。インビザラインでは、1枚のマウスピースで動かせる歯の量は約0.25mm〜0.35mmと限られています。
つまり、歯を1mm動かすのに必要な期間は約2ヶ月となります。重度の叢生の場合、5mm以上歯を動かす必要があるケースが多く、そのような場合は10ヶ月以上の治療期間を要することになります。
抜歯が必要になった場合
抜歯が必要な症例は、治療期間が長引く可能性があります。抜歯をすると、歯1本分のスペースが空くことになり、歯の移動量が1cm以上必要になるケースが多いのです。
歯を1cm動かすためには約1年8ヶ月かかるため、抜歯を伴う矯正治療では治療期間が長くなりがちです。
どうしても気になる方は!
抜歯が必要かどうかは、初診時のカウンセリングや精密検査で判断されます。抜歯を避けたい場合は、早めに矯正専門医に相談することをおすすめします。
装着時間が不十分
インビザラインは1日20時間以上の装着が推奨されています。この装着時間を守らないと、歯が計画通りに移動せず、治療期間が延びてしまいます。
マウスピースを長時間外していると、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こり、せっかく動いた歯が元に戻ってしまうのです。
自分で取り外しができる便利さがある反面、自己管理が非常に重要になってきます。
虫歯や歯周病の治療が必要になった場合
矯正治療中に虫歯や歯周病が見つかった場合、その治療を優先することになります。そのため、矯正治療が一時中断され、全体の治療期間が延びてしまうことがあります。
また、歯周病があると歯を支える骨が弱くなっているため、歯の移動に時間がかかることもあります。矯正治療を始める前に、虫歯や歯周病のチェックをしっかり行い、必要な治療を済ませておくことが大切です。

インビザライン矯正を早く終わらせる7つのコツ
インビザライン矯正を少しでも早く終わらせるためのコツをご紹介します。これらのポイントを意識することで、治療期間を短縮し、効率的に理想の歯並びに近づけることができるでしょう。
1. マウスピースの装着時間を厳守する
インビザラインの最大の特徴は取り外しが可能なことですが、それが逆に治療期間を長引かせる原因にもなります。効果的な治療のためには、1日20時間以上の装着が必要です。
食事や歯磨きの時以外は常に装着するよう心がけましょう。特に新しいマウスピースに交換した直後は、歯に適切な力がかかるよう、できるだけ長時間装着することが重要です。
「どうしても装着時間が確保できない!」という方は、まずは食事の時間を見直してみましょう。だらだらと長時間食べるのではなく、集中して食事を済ませることで、マウスピースの装着時間を増やすことができます。
2. マウスピースの交換期間を守る
インビザラインは通常、1〜2週間ごとに次のステップのマウスピースに交換します。この交換タイミングを守ることが、治療を計画通りに進める鍵となります。
担当医から指示された交換スケジュールを厳守し、自己判断で交換時期を早めたり遅らせたりしないようにしましょう。特に遅れると、全体の治療期間が延びてしまいます。
スマートフォンのリマインダー機能やカレンダーアプリを活用して、交換日を忘れないようにするのも良いでしょう。
3. チューイーを正しく使用する
チューイーとは、マウスピースを歯にしっかりと密着させるための補助ツールです。これを正しく使用することで、マウスピースの効果を最大限に引き出すことができます。
チューイーは朝と夜、各5〜10分程度噛むことが推奨されています。特に新しいマウスピースに交換した直後は、チューイーを使用することで、マウスピースが歯にしっかりとフィットし、効果的に歯を動かすことができます。
チューイーを使わないと、マウスピースと歯の間に隙間ができてしまい、歯が計画通りに動かないことがあります。毎日の習慣として取り入れましょう。
4. マウスピースを清潔に保つ
マウスピースが汚れていると、細菌が繁殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、汚れが付着すると透明度が下がり、目立ちやすくなってしまいます。
マウスピースは毎日清掃し、清潔な状態を保ちましょう。洗浄方法としては、専用の洗浄剤を使用するか、ぬるま湯と中性洗剤で優しく洗うのがおすすめです。
熱湯や強い洗剤は変形の原因になるので避けてください。また、マウスピースを外した際は、専用のケースに保管することも大切です。
5. 口腔ケアを徹底する
矯正治療中は、通常以上に丁寧な口腔ケアが必要です。マウスピースを装着していると、唾液による自浄作用が低下し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
食後は必ず歯磨きをし、フロスや歯間ブラシも活用して、歯と歯の間もしっかり清掃しましょう。時間がない場合でも、最低限うがいをしてから装着するようにしてください。
定期的な歯科検診も欠かさず受け、プロフェッショナルクリーニングを受けることも大切です。
6. 定期的に歯科医院を受診する
インビザライン治療では、2〜3ヶ月に1回程度の定期検診が必要です。この検診では、歯の動きが計画通りに進んでいるかをチェックし、必要に応じて調整を行います。
予約をキャンセルしたり、長期間受診しなかったりすると、問題が見過ごされ、治療期間が延びる原因になります。忙しい時期でも、できるだけ予約日を守るようにしましょう。
何か気になることがあれば、次の予約を待たずに早めに相談することも大切です。
7. 部分矯正を検討する
全体的な歯並びではなく、前歯など目立つ部分だけを矯正する「部分矯正」という選択肢もあります。部分矯正であれば、治療期間は3ヶ月〜半年程度と短くなることが多いです。
もちろん、噛み合わせなど機能面も考慮する必要がありますので、すべての方に適しているわけではありません。ご自身の状態に合った治療法を選ぶために、専門医とよく相談することをおすすめします。
インビザライン治療期間の決まり方
インビザラインの治療期間は、どのようにして決まるのでしょうか。ここでは、治療計画が立てられる流れについて説明します。
カウンセリング
まず最初に行われるのがカウンセリングです。ここでは、患者さんの希望や悩みをヒアリングし、インビザライン治療が適しているかを判断します。
また、おおよその治療期間や費用についても説明があります。この段階では一般的な目安を伝えられることが多いので、具体的な治療期間は次のステップで決まります。
カウンセリングでは、疑問点や不安なことを遠慮なく質問することが大切です。治療に対する理解を深めることで、その後の治療もスムーズに進みます。
精密検査・シミュレーション
カウンセリング後、治療を進める場合は精密検査を行います。レントゲン撮影や口腔内スキャン、歯型採取などを通じて、歯や顎の状態を詳しく調べます。
これらのデータをもとに、コンピューターで治療シミュレーションを作成します。このシミュレーションでは、歯がどのように動いていくかを視覚的に確認することができます。
当院では、インビザラインのデジタルシミュレーション「クリンチェック」を用いて、治療前から完了までの歯の動きを詳細に計画します。これにより、より正確な治療期間の予測が可能になります。
個別の治療計画の作成
シミュレーション結果をもとに、患者さん一人ひとりに合わせた治療計画を作成します。ここで、具体的な治療期間や必要なマウスピースの枚数、交換頻度などが決まります。
治療計画は、歯の移動量や複雑さ、患者さんの年齢などを考慮して立てられます。場合によっては、抜歯や他の処置が必要かどうかも検討されます。
治療計画が決まったら、担当医から詳しい説明を受け、納得した上で治療を開始します。

インビザライン矯正に関するよくある質問
最後に、患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。
インビザラインを早く終わらせるための特別な方法はありますか?
残念ながら、治療期間を劇的に短縮する「魔法の方法」はありません。歯の移動には生理的な限界があり、一定の時間が必要です。
ただし、前述した7つのコツを実践することで、計画通りに、あるいは若干早めに治療を終えることは可能です。特に装着時間の厳守とチューイーの使用は重要なポイントです。
また、最近では「光加速矯正装置」という、特殊な光を照射することで骨代謝を促進し、歯の移動を早める装置も開発されています。ただし、効果には個人差があり、すべての方に適しているわけではありません。
マウスピース矯正で前歯だけ治せますか?
はい、前歯だけの部分矯正も可能です。特に見た目を重視する方や、短期間での改善を希望される方に適しています。
インビザラインには「インビザラインライト」という、軽度の歯並びの乱れに対応した部分矯正用のプランもあります。治療期間は約3ヶ月〜半年程度と、全体矯正に比べて短くなることが多いです。
ただし、噛み合わせなど機能面も考慮する必要がありますので、すべての方に適しているわけではありません。ご自身の状態に合った治療法を選ぶために、専門医とよく相談することをおすすめします。
まとめ:インビザライン矯正を効率的に進めるために
インビザライン矯正の平均治療期間は約1〜2年ですが、歯並びの状態や年齢、自己管理の状況によって個人差があります。治療を早く終わらせるためには、マウスピースの装着時間を守り、定期的な通院と適切なケアを心がけることが大切です。
特に重要なのは、1日20時間以上の装着時間を確保すること、チューイーを正しく使用すること、そして口腔内を清潔に保つことです。これらの習慣を身につけることで、治療の効果を最大限に引き出し、計画通りに、あるいは若干早めに治療を終えることが可能になります。
インビザライン矯正は、患者さん自身の自己管理が治療成功の鍵を握っています。「早く終わらせたい」という気持ちを行動に移し、毎日コツコツと続けることで、理想の歯並びに近づけていきましょう。
当院では、インビザラインブラックダイヤモンドプロバイダーの資格を持つ引野院長が、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療計画を提案しています。年間401件以上のインビザライン症例実績があり、豊富な経験と高い技術で治療をサポートいたします。
インビザライン矯正についてもっと詳しく知りたい方、ご自身の歯並びに合った治療期間を知りたい方は、ぜひ一度オーラルビューティークリニック クラリス歯科・矯正歯科にご相談ください。無料カウンセリングも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

著者情報
オーラルビューティークリニッククラリス歯科・矯正歯科院長 引野 貴之
経歴
神奈川歯科大学卒業
日本歯科大学附属病院にて勤務
都内の歯科医院にて副院長として6年勤務
学会・資格など
日本口腔インプラント学会会員(日本口腔インプラント学会認定100時間講習会修了)
公益社団法人 日本歯科先端技術研究所(JIAD)会員/JIAD インプラント認証医
インビザライン矯正 2024年 ブラックダイヤモンドドクター認定(国内約 10名)
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