インビザラインでガタガタ歯並びは治る?軽度・中等度・重度の違いを徹底解説
インビザラインでガタガタ歯並びは本当に治せるのか?
「歯並びのガタガタが気になるけど、ワイヤー矯正は目立つから嫌だな…」
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。近年、透明なマウスピース型矯正装置「インビザライン」が注目を集めていますが、実際にガタガタの歯並び(叢生)を治すことができるのでしょうか?
結論から申し上げますと、インビザラインは多くのガタガタ歯並びに対応できる可能性がある治療方法です。ただし、症状の程度によって治療の難易度や期間が大きく異なります。軽度から中等度の叢生であれば、インビザライン単独で改善が期待できるケースが多く見られます。一方で、重度の叢生や骨格的な問題を伴う場合は、他の治療法との併用や、場合によっては外科的処置が必要になることもあります。
この記事では、インビザラインブラックダイヤモンドプロバイダーとして、年間401件以上のインビザライン症例に携わってきた私が、ガタガタ歯並びの程度別の治療可能性について詳しく解説していきます。
(※ブラックダイヤモンドプロバイダーは、一定数以上の症例数に基づくインビザライン社の評価であり、治療成績や他院との優劣・結果を保証するものではありません)

ガタガタ歯並び(叢生)とは?その原因と問題点
叢生(そうせい)とは、歯がデコボコに生えている状態を指します。
一般的には「乱ぐい歯」とも呼ばれ、歯が重なり合ったり、ねじれたりしている状態です。見た目の問題だけでなく、さまざまな健康リスクを引き起こす可能性があります。
叢生が起こる主な原因
ガタガタ歯並びになる原因は複数あります。最も多いのは、顎の大きさに対して歯が大きすぎる、あるいは歯を並べるスペースが不足しているケースです。遺伝的要因も大きく関係しており、親から子へと受け継がれることも少なくありません。
また、幼少期の指しゃぶりや舌癖などの習慣も、歯並びに影響を与える要因となります。乳歯が早期に抜けてしまった場合や、永久歯への生え変わりがスムーズに進まなかった場合にも、叢生が発生しやすくなります。
ガタガタ歯並びを放置するリスク
見た目の問題以外にも、叢生にはさまざまなリスクがあります。
まず、歯磨きやフロスでのお手入れが非常に難しくなります。歯が重なり合っている部分には歯ブラシが届きにくく、食べかすやプラークが溜まりやすい環境になってしまうのです。その結果、虫歯や歯周病のリスクが大幅に高まります。
さらに、噛み合わせのバランスが悪くなることで、特定の歯に過度な負担がかかります。これが顎関節の不調の一因となったり、咀嚼機能の低下を招いたりすることもあります。咀嚼が不十分だと、胃腸への負担も増加し、全身の健康状態にも影響を及ぼす可能性があるとされています。
また、転倒時に前歯で口唇を切ったり、前歯が折れたりするリスクも高まります。姿勢の悪化や歩行時のバランス低下といった、一見歯並びとは関係なさそうな問題との関連が指摘されている報告もあります。
インビザラインの基本的な仕組みと特徴
インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を使用する治療法です。
従来のワイヤー矯正とは異なり、金属のブラケットやワイヤーを使わないため、見た目が非常に自然なのが大きな特徴です。周りの人に気づかれずに歯並びの改善を目指したいという方に、特に適した治療法と言えます。
インビザラインの治療プロセス
治療は、まず精密な口腔内スキャンから始まります。当院では、歯科医師が直接スキャンを行い、正確なデータを取得します。このデータをもとに、3Dシミュレーションで治療計画を立案し、患者様ご自身の歯がどのように動いていくのかを事前に確認していただけます。
マウスピースは、治療計画に基づいて複数枚作製されます。通常、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、歯を少しずつ理想的な位置へと移動させていきます。1日22時間以上の装着が推奨されており、食事や歯磨きの際には取り外すことができます。
ワイヤー矯正との違い
インビザラインとワイヤー矯正の最も大きな違いは、見た目です。透明なマウスピースは装着していても目立ちにくく、取り外しができるため、普段通りの食事を楽しめますし、歯磨きも行いやすいのが特徴です。
痛みに関しても、インビザラインは比較的違和感が少ないと感じる方が多い治療法とされています。ワイヤー矯正では、ワイヤーの締め付けによる強い痛みを感じることがありますが、インビザラインは段階的に歯を動かすため、痛みや違和感が軽減される場合があります。
通院頻度も異なります。ワイヤー矯正では3〜4週間に1回の調整が必要ですが、インビザラインは1〜2ヶ月に1回程度の通院で済むケースが多いです。ただし、マウスピースの交換は患者様ご自身で行っていただく必要があるため、自己管理が重要になります。
軽度のガタガタ歯並びとインビザライン治療
軽度の叢生は、インビザラインとの相性が比較的良いことが多い症例です。
歯の重なりが少なく、スペース不足が比較的軽微な場合、短めの期間で改善を目指しやすい傾向があります。治療期間も比較的短く、費用も抑えられるケースが多く見られます。
軽度叢生の定義と特徴
軽度の叢生とは、歯の重なりやねじれが軽微で、歯を並べるためのスペース不足が3mm程度までの状態を指します。前歯が少しガタガタしている、あるいは1〜2本の歯が軽くねじれている程度であれば、軽度に分類されることが多いです。
このレベルの叢生であれば、抜歯をせずに治療できるケースが多くみられます。歯列を横方向に広げたり、歯の隣接面をわずかに削る「IPR(ディスキング)」という処置でスペースを確保したりすることで、改善を目指すことが可能です。
治療期間と費用の目安
軽度の叢生の場合、治療期間は概ね6ヶ月から1年程度が目安となります。症例によってはさらに短期間で終了することもあります。マウスピースの枚数も比較的少なく済むため、治療費も抑えられる傾向にあります。
当院では、マウスピース矯正治療を22.4万円から提供しており、軽度の症例であればこの価格帯で治療が可能なケースもあります。多くの患者様に選ばれていることで、コストを抑えた治療プランをご案内できるよう努めています。
(※実際の費用は症例により異なります)
治療成功のポイント
軽度の叢生治療で最も重要なのは、マウスピースの装着時間を守ることです。1日22時間以上の装着が推奨されていますが、これを守らないと治療期間が延びたり、思うような結果が得られなかったりする可能性があります。
また、定期的な通院も欠かせません。治療の進行状況を確認し、必要に応じて治療計画を微調整することで、より確実な治療を目指すことができます。
中等度のガタガタ歯並びとインビザライン治療
中等度の叢生も、インビザラインで対応できるケースが多くあります。
ただし、軽度の症例と比べると治療期間が長くなり、より綿密な治療計画が必要になります。場合によっては、抜歯を検討することもあります。
中等度叢生の定義と特徴
中等度の叢生は、スペース不足が3〜6mm程度の状態を指します。複数の歯が重なり合っていたり、前歯が大きくねじれていたりするケースが該当します。軽度よりも歯の移動量が多くなるため、治療計画の精密さが重要になります。
このレベルになると、単純な側方拡大やIPRだけでは十分なスペースを確保できないことがあります。そのため、奥歯を後方に移動させる「遠心移動」という手法を用いることが多くなります。インビザラインは、この遠心移動にも対応できるシステムであり、症例に応じてスペースを作り出すことが可能です。
抜歯の必要性について
中等度の叢生では、口元の突出感がある場合や、上記の方法を組み合わせてもスペースが不足する場合に、抜歯を検討することがあります。一般的には小臼歯を抜歯することが多く、これによりスペースを確保し、歯並びと口元のバランスの改善を目指します。
抜歯を伴う矯正治療は、以前はワイヤー矯正が主流でしたが、現在ではインビザラインでも対応可能なケースが増えてきています。当院でも、抜歯が必要なケースでインビザラインを用いた治療を行っている症例があります。
治療期間と注意点
中等度の叢生の場合、治療期間は1年から2年程度を見込む必要があります。歯の移動量が多いため、マウスピースの枚数も増え、それに伴い治療期間も長くなります。
治療中は、マウスピースの装着時間を厳守することがより一層重要になります。また、チューイと呼ばれる補助器具をしっかり噛むことで、マウスピースのフィット感を高め、計画通りに歯を動かすことに役立ちます。
重度のガタガタ歯並びとインビザライン治療
重度の叢生は、インビザラインだけでの治療が難しいケースもあります。
しかし、技術の進歩により、以前はマウスピース矯正では対応が難しいとされていた症例でも、適応が検討できるようになってきています。ただし、他の治療法との併用や、外科的処置が必要になる場合もあります。
重度叢生の定義と特徴
重度の叢生は、スペース不足が6mmを超える状態、あるいは骨格的な問題を伴う場合を指します。歯が大きく重なり合っていたり、八重歯が目立っていたり、顎の大きさと歯の大きさのバランスが著しく悪い状態です。
このレベルになると、単純な歯の移動だけでは改善が難しく、抜歯が検討されることが多くなります。また、顎の骨格に問題がある場合は、外科矯正が必要になることもあります。
インビザラインで治療できるケース・できないケース
重度の叢生でも、歯の問題が主体で骨格的な異常が比較的少ない場合は、インビザラインで治療できる可能性があります。特に、複数の歯を抜歯してスペースを確保できる場合や、遠心移動と側方拡大を組み合わせることで改善が見込める場合は、インビザラインが一つの選択肢となります。
一方、顎の骨格が極端に小さい場合や、上下の顎の位置関係に大きな問題がある場合は、インビザラインだけでは対応が難しいことがあります。このような場合は、ワイヤー矯正との併用や、外科矯正を検討する必要があります。
他の治療法との併用
重度の叢生では、インビザラインとワイヤー矯正を併用することもあります。例えば、初期段階ではワイヤー矯正で大きく歯を動かし、仕上げの段階でインビザラインに切り替えるといった方法です。これにより、見た目への配慮と治療効果の両立を図ることができます。
また、重度の歯周病がある場合は、矯正治療の前に歯周病治療を行う必要があります。歯を支える骨が弱っている状態では、矯正治療を行うことができないためです。

インビザライン治療を成功させるためのポイント
どの程度の叢生であっても、治療を進めていくうえで患者様ご自身の協力は非常に大切です。
インビザラインは取り外しができる装置だからこそ、自己管理が治療経過に大きく影響します。ここでは、治療をスムーズに進めるための重要なポイントをご紹介します。
装着時間の厳守
最も重要なのは、1日22時間以上の装着時間を守ることです。食事と歯磨きの時間以外は、常にマウスピースを装着している状態が理想です。装着時間が短いと、歯が計画通りに動かず、治療期間が延びたり、予定していた結果と異なる仕上がりになってしまう可能性があります。
「ちょっとだけなら…」という油断が積み重なると、大きな遅れにつながります。特に、間食が多い方は注意が必要です。間食のたびにマウスピースを外していると、装着時間が大幅に不足してしまいます。
マウスピースの適切な管理
マウスピースは清潔に保つことが大切です。専用の洗浄剤を使用し、定期的に洗浄してください。汚れたままのマウスピースを装着し続けると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、紛失や破損にも注意が必要です。マウスピースを外した際は、必ず専用のケースに保管してください。ティッシュに包んで置いておくと、誤って捨ててしまうことがあります。万が一紛失や破損した場合は、すぐに歯科医院に連絡してください。
定期的な通院と経過観察
インビザラインは通院回数が少ないとはいえ、定期的なチェックは欠かせません。1〜2ヶ月に1回の通院を守り、治療の進行状況を確認してもらいましょう。必要に応じて治療計画を微調整することで、より適切なペースで治療を進めやすくなります。
また、何か違和感や問題があれば、次の予約を待たずに早めに受診することをおすすめします。小さな問題も、早期に対処することで大きなトラブルを防ぐことができます。
まとめ:あなたのガタガタ歯並びはインビザラインで治せる?
インビザラインは、軽度から中等度のガタガタ歯並びに対して、有力な選択肢となり得る矯正方法です。
軽度の叢生であれば、目立ちにくい装置を用いて比較的短期間での改善を目指すことができます。中等度の叢生も、適切な治療計画のもとで対応できるケースが多くあります。重度の叢生については、症例によってはインビザラインだけでの治療が難しい場合もありますが、技術の進歩により治療可能な範囲は広がってきています。
大切なのは、まず専門の歯科医師に相談し、精密な検査を受けることです。口腔内の状態を詳しく診査し、レントゲンやCT、口腔内スキャンなどのデータをもとに、インビザラインで治療可能かどうかを判断します。
当院では、インビザラインブラックダイヤモンドプロバイダーとして、これまで多くのインビザライン症例に携わってきた医師が治療を担当します。年間401件以上の症例実績があり、他院でマウスピース矯正は難しいと言われた方からのご相談も多く、症例によってはインビザラインでの治療が検討できる場合もあります。
(※ブラックダイヤモンドは症例数に基づく評価であり、治療結果や他院との優劣を保証するものではありません)
ガタガタの歯並びでお悩みの方は、ぜひ一度無料相談をご利用ください。あなたの歯並びがインビザラインで治療可能かどうか、考えられる選択肢や注意点も含めて丁寧にご説明いたします。
美しい歯並びは、見た目の自信だけでなく、お口の健康、ひいては全身の健康にもつながると考えられています。一生涯自分の歯で快適に過ごせるようにするための一つの方法として、歯並びを整えることをご検討いただければと思います。
詳しい治療内容や費用、症例の一例などは、オーラルビューティークリニック クラリス歯科・矯正歯科の公式サイトをご覧ください。西国分寺駅から徒歩2分、土日も診療しており、完全個室でリラックスして治療を受けていただけます。

著者情報
オーラルビューティークリニッククラリス歯科・矯正歯科院長 引野 貴之
経歴
神奈川歯科大学卒業
日本歯科大学附属病院にて勤務
都内の歯科医院にて副院長として6年勤務
学会・資格など
日本口腔インプラント学会会員(日本口腔インプラント学会認定100時間講習会修了)
公益社団法人 日本歯科先端技術研究所(JIAD)会員/JIAD インプラント認証医
インビザライン矯正 2024年 ブラックダイヤモンドドクター認定(国内約 10名)
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