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インビザラインで抜歯は必要?判断基準と治療計画の立て方を徹底解説

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2025/11/21

インビザラインで抜歯は必要?判断基準と治療計画の立て方を徹底解説

インビザライン矯正における抜歯の基本的な考え方

「インビザラインで矯正したいけれど、歯を抜かなければならないのでは・・・」

そんな不安を抱えている方は少なくありません。透明なマウスピースを使った矯正治療として人気の高いインビザラインですが、抜歯が必要かどうかは患者様の歯並びの状態によって大きく異なります。結論から申し上げますと、インビザラインでも抜歯を伴う矯正治療は十分に可能です。ただし、すべての症例で抜歯が必要というわけではなく、また抜歯が必要な場合でも、それは決してマイナスではありません。むしろ、理想的な歯並びと噛み合わせを目指すうえで、必要な場合に行われる一つの選択肢とお考えいただくとよいでしょう。

抜歯の判断は、歯が正しく並ぶためのスペースが確保できるかどうかが最も重要なポイントになります。歯列におさまるスペースが不足している場合、抜歯によってスペースを作り出すことで、歯を理想的な位置に移動させることができます。

抜歯が必要になる主な症例とその理由

歯の生える向きに問題がある場合

歯が正しい向きに生えていない場合、マウスピースがしっかりと歯を覆うことができず、矯正効果が十分に得られない可能性があります。

このような症例では、多くの場合、小臼歯やその近辺の歯を抜歯することでスペースを確保し、向きのおかしい歯を正しい位置に移動させながら、全体の歯列と噛み合わせを整えていきます。インビザラインは歯をしっかり覆うことで効果を発揮する治療法ですので、歯の向きが大きく乱れている場合には、抜歯を伴う治療計画が検討されることがあります。

重度の叢生や八重歯がある場合

歯が重なり合って生えている「叢生」や、犬歯が歯列から飛び出して生えている「八重歯」といった症例では、歯が正しく並ぶためのスペースが大幅に不足しています。軽度の叢生であればIPR(歯と歯の間を削る処置)や歯列の拡大で対応できることもありますが、重度の場合は抜歯によってスペースを確保する必要があります。抜歯することで、重なり合っている歯や飛び出している歯を正しい位置に移動させることができ、歯並びと噛み合わせの改善を図ることができます。

前歯の突出感が強い症例

いわゆる「出っ歯」と呼ばれる前歯の突出が強い場合も、抜歯が検討されることがあります。

前歯を後方に移動させて突出感を改善するには、十分なスペースが必要です。抜歯をせずに矯正した場合、歯列全体を後方に移動させる必要があり、治療期間が長くなるだけでなく、前歯の突出感を十分に改善できない可能性があります。抜歯によって前歯を後方に移動させるスペースを確保することで、口元の印象改善を目指しやすくなります。

親知らずが治療に影響する場合

親知らずが他の歯を圧迫していたり、矯正治療で歯を後方に移動させる際の障害となる場合には、治療開始前に抜歯することがあります。親知らずが残っていると、せっかく整えた歯並びが後戻りしてしまうリスクも高まると考えられています。ただし、親知らずが正しく生えており、矯正治療に影響がない場合には、必ずしも抜歯する必要はありません。

Closeup woman having dental teeth examined dentist check-up via excavator in Clinic her patient for beautiful smile

抜歯をしないで治療を進められるケース

IPR(歯間削合)で対応できる場合

IPRとは、歯のエナメル質の部分をわずかに削ることで、歯と歯の間に隙間を作る方法です。

1本あたり片側最大0.25mm程度削ることができ、複数の歯に行うことで必要なスペースを確保できます。軽度から中等度の叢生であれば、IPRによって抜歯をせずに治療を進められることがあります。一般的にはエナメル質の範囲内での処置であれば歯への影響は少ないとされていますが、削る量や歯の状態によって注意が必要な場合もあるため、事前に十分な説明を行ったうえで慎重に判断します。

歯列の幅を拡大できる場合

顎の骨に十分な余裕がある場合、歯列全体を外側に広げることでスペースを確保できることがあります。特に上顎の歯列は拡大しやすく、抜歯をせずに歯並びを整えられる可能性があります。ただし、拡大できる範囲には限界があり、無理に拡大すると歯茎が下がったり、後戻りのリスクが高まったりするため、慎重な診断が必要です。

奥歯の後方移動が可能な場合

インビザラインは、症例によっては奥歯の後方移動にも対応できる治療法です。

親知らずがなく、奥歯の後ろに十分な骨がある場合には、奥歯を後方に移動させることでスペースを確保できることがあります。マウスピースをしっかりと装着し続けることで、奥歯が少しずつ後ろに動き、それに伴って前方の歯も移動していきます。この方法が適応となる症例では、健康な歯を抜くことなく矯正治療を進められる場合もあります。

抜歯を伴うインビザライン治療のメリットとデメリット

抜歯を行うメリット

抜歯を伴う矯正治療には、いくつかのメリットがあります。まず、重度の叢生や突出感の強い症例でも、理想的な歯並びを目指しやすくなる点が挙げられます。十分なスペースを確保することで、歯を適切な位置に移動させやすくなり、治療後の仕上がりの安定性にもつながります。

また、スペースが十分にあることで歯の移動が計画通りに進みやすく、結果として治療期間の延長リスクが軽減されることもあります。さらに、適切な位置に歯が並ぶことで、治療後の後戻りリスクが抑えられ、長期的に歯並びを維持しやすくなると考えられています。

抜歯を行うデメリットと注意点

一方で、抜歯を伴う治療にはいくつかの注意点もあります。

まず、抜歯直後は腫れや痛みが出ることがあります。通常は数日から1週間程度で落ち着くことが多いですが、この期間は食事や日常生活に若干の制限が生じる可能性があります。また、抜歯によって一時的に大きな隙間ができるため、見た目が気になる方もいらっしゃるかもしれません。ただし、インビザラインの治療が進むにつれて、この隙間は徐々に閉じていきます。

さらに、抜歯を伴う治療は非抜歯の治療と比べて、治療期間が長くなる傾向があります。歯を大きく移動させる必要があるため、一般的には2年から3年程度の治療期間を要することが多いとされています。

適切な治療計画を立てるための診断プロセス

精密検査の重要性

抜歯の必要性を正確に判断するためには、精密な検査が欠かせません。レントゲン撮影やCT検査によって、歯の根の位置や顎の骨の状態、親知らずの有無などを詳しく調べます。また、口腔内スキャナーを使用して歯型を3Dデータ化し、現在の歯並びを正確に把握します。これらの検査結果をもとに、抜歯が必要かどうか、どの歯を抜歯するのが適切かを検討していきます。

デジタルシミュレーションの活用

インビザラインの大きな特徴の一つが、治療開始前にデジタルシミュレーションで治療後の歯並びを確認できることです。

「クリンチェック」と呼ばれるこのシステムでは、抜歯をした場合としない場合の両方のシミュレーションを作成し、それぞれの仕上がりを比較することができます。患者様ご自身の目で治療後の歯並びのイメージを確認できるため、納得して治療方針を選択しやすくなります。

患者様のライフスタイルと希望の考慮

治療計画を立てる際には、患者様のライフスタイルやご希望も重要な要素となります。治療期間をできるだけ短くしたい、見た目の変化を最小限にしたい、費用を抑えたいなど、患者様によって優先事項は異なります。これらのご希望と、歯科医学的に適切と考えられる治療方法とのバランスを取りながら、最終的な治療計画を決定していきます。

当院のインビザライン治療における抜歯判断の特徴

当院では、インビザライン社が定める年間症例数に基づく評価制度においてブラックダイヤモンドプロバイダーとして認定された院長が、これまでの多数の症例経験をもとに、一人ひとりの患者様に合わせた治療計画をご提案しています。

年間401件以上のインビザライン症例に携わっており、抜歯を伴うケースから非抜歯での治療まで、さまざまな症例を診療してきました。

抜歯の判断においては、単に歯並びを整えるだけでなく、顔貌のバランス、噛み合わせの機能性、長期的な安定性など、総合的な観点から検討します。また、デジタル技術を活用し、治療開始前に複数のシミュレーションを作成することで、患者様が納得して治療方針を選択できるようサポートしています。

完全個室の診療室で、リラックスした環境の中で治療を受けていただけることも当院の特徴です。抜歯を伴う治療の場合、術後のケアやフォローアップも丁寧に行い、患者様の不安をできるだけ軽減できるよう努めています。

まとめ

インビザライン矯正における抜歯の必要性は、患者様の歯並びの状態によって大きく異なります。重度の叢生や前歯の突出感が強い場合には抜歯が検討されることがありますが、軽度から中等度の症例であれば、IPRや歯列の拡大、奥歯の後方移動などの方法によって、抜歯をせずに治療を進められる場合もあります。

抜歯を伴う治療には、歯並びや噛み合わせの改善を図りやすい、治療が計画通りに進みやすい、後戻りリスクを抑えやすいといったメリットがある一方で、術後の腫れや痛み、治療期間の長期化といった注意点もあります。大切なのは、精密な検査とデジタルシミュレーションに基づき、患者様一人ひとりにとって無理のない治療計画を立てることです。

当院では、インビザライン社の症例数評価に基づきブラックダイヤモンドプロバイダーとして認定された院長が、これまでの経験をもとに治療計画をご提案いたします。
(※症例数に基づく評価であり、治療結果を保証するものではありません)

抜歯が必要かどうかお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
インビザライン矯正について詳しく知りたい方、無料カウンセリングをご希望の方は、オーラルビューティークリニック クラリス歯科・矯正歯科までお気軽にお問い合わせください。

著者情報

オーラルビューティークリニッククラリス歯科・矯正歯科院長 引野 貴之

経歴

神奈川歯科大学卒業
日本歯科大学附属病院にて勤務
都内の歯科医院にて副院長として6年勤務

学会・資格など

日本口腔インプラント学会会員(日本口腔インプラント学会認定100時間講習会修了)
公益社団法人 日本歯科先端技術研究所(JIAD)会員/JIAD インプラント認証医
インビザライン矯正 2024年 ブラックダイヤモンドドクター認定(国内約 10名)
スマイルトゥルー マウスピース型矯正認定取得
ハーモニー舌側矯正認定取得

 

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